2014年11月18日火曜日

またもや大手事務所がなくなるのか

Bingham McCutchen LLP。日本では、ビンガム・マカッチェンとして知られ、東京オフィスが、坂井、三村、相澤法律事務所の外国法共同事業として存在している。

業績悪化がうわさされていたBingham McCutchen LLPのパートナーの4分の3近くの227名が、Morgan Lewis & Bockius LLP に移籍することになり、同事務所は救済されることになったようだ。

http://www.bloomberg.com/news/2014-11-17/morgan-lewis-to-add-227-bingham-partners-business-of-law.html

こうして、Bingham McCutchen LLPのほとんどはMorgan Lewis & Bockius LLP の一部となり、また一つ、歴史のある大手事務所が消えてしまうのだろう。

Morgan Lewisに受け入れが認められたBingham McCutchenの弁護士は、今後どのように扱われるかわからないという不安があるだろう。

それはさておき、興味があるのは、日本のビンガム・マカッチェン事務所がどうなるかということである。TMI総合法律事務所のウエブサイトによると、Morgan Lewis には、TMIとのジョイント・ベンチャー事務所があるようだ。Morgan Lewisのウエブサイトにも下記のように記載されている。
http://www.morganlewis.com/index.cfm/fuseaction/office.detail/nodeID/b000cd77-3f76-486a-89d8-86ce77cf7b6d/officeID/60086826-4948-4840-B871-80AD657DAFCC

上記に記載したとおり、坂井、三村、相澤法律事務所の外国法共同事業という形でビンガム・マカッチェンの東京オフィスがあり、この事務所のパートナーはMorgan Lewisに移籍する227名に含まれているのだろうか。
いずれにせよ東京に二つも事務所はいらないだろうから、どちらかが消える運命にあるのであろう。

日本の法律事務所の運命が日本の事務所と関係ないところで勝手に決められてしまうという時代が来ているのかもしれない。